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夫婦でキャリア計画を立てた上で子育てのタイミングを決めました《パパ/内科/医師4年目》

一般内科+産業医 医師4年目
医師夫婦(夫:医師4年目 妻:研修医2年目)
子ども1人 (生後6ヶ月)

私は医師3年目、妻は医師1年目の時に出産をしましたが、キャリアのことを考えると、子育てのタイミングとしては 専門医取得後>初期研修中>後期研修開始後が良いと考えています。

初期研修中の子育て

初期研修中は、立場としては病院からするとお客様状態であり、所属が臨床研修センターなどに割り当てられるため自分の立場が守られやすいです。医局にも属しておらず、ローテートが激しい為、外来も持たないことが多く、個々の患者さんへの責任も少なく、産休・育休が取りやすいです。また妊娠中に悪阻になる場合もあるため、好きなタイミングで休みやすいことが何よりもメリットが大きいように感じます。また、子供がいる上でその後の人生のキャリア設計を考えられるのも大きなメリットだと思います。ただ、この時点で育児を考えるとなると学生時代から計画的に動く必要があるため、難易度が高いですし、復帰後も育児をしながらになるのでキャリア形成の難易度もやや上がると思います。

後期研修中の子育て

後期研修開始後は、立場としては医局員の一員になっていることが多く、病院内ではマンパワーとして扱われます。外来も持つことから患者さん一人一人に対する責任が重くなり、外来整理や入院担当整理をしておかないとなかなかまとまった休みが取りづらいです。医局によっては、妊娠してよい女医の順番を決めていたりする場合もあるそうです…。ただ、専門医プログラム開始前から妊娠していたり小さい子供がいたりすると、入職面接の際に「うちの病院はお勧めしないよ」というようなあからさまな逆勧誘を受けることが往々にあるため、入職後に妊娠するのも一つの回答だなと感じました。

専門医取得後の子育て

専門医取得後は、自身の好きな働き方ができます。大学を離れても良いですし、一時的に前線から離れ育児に邁進しても良いですし、バイト医となってもよいと思います。専門医を取得していることによる自己肯定感もあるため、医療の中で不安を感じなくなり、大学の医局からも縛られにくくなり、自身のキャリアを一旦区切りをつけられることが大きなメリットです。デメリットとしては、出産が遅くなってしまう可能性が高いことです。純粋に、卒後2年間初期臨床医をした後、専門医研修を5年ほどすると考えると、最短でも専門医取得は31-32歳頃になってしまいます。その時に相手がいるか、結婚しているか、流産しないかなど、多くの不安要因があり、計画立てて出産を準備するには少し時間がかかりすぎるように感じます。

自分自身の場合

自分自身は、妻の親がクリニックを経営しているのですが、高齢であり、なるべく早い段階で継げるようにと思い、妻のキャリア形成を優先しました。私も実家がクリニックを経営していましたが、父が急逝したことで業務の引継ぎが難しい状況となったこともこの方針になった理由の1つです。

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